イタリア旅行記13

水の都、ヴェネツィア。


現在のヴェネツィア周辺に住んでいたウェネティ人が、5世紀のゲルマン民族のイタリア侵略から逃れるためにこの湿地帯に逃げ込んだ事からヴェネツィアの歴史が始まる。

東ローマ帝国の支配下にあったものの自治権を持ち、ヴェネツィア共和国を築く。

ヨーロッパとアジアの中間という地理的条件を武器に、造船、海運、交易により発展。
約1000年間もアドリア海の女王として君臨。

歴史の授業で習った、十字軍の遠征はこのヴェネツィアの船舶で送り込まれた。



と、歴史うんちくはこれくらいで良いだろう。





ヴェネツィアには120以上の島が集まっていて、その島々の間を走る運河数は約170。
そこに架かる橋はなんと400以上だとか。

近代都市で唯一車が走れない街で、移動手段は水上バス(ヴァポレット)、水上タクシー、徒歩だ。
ゴンドラは移動手段というよりは観光目的で利用される。




2時くらいだったろうか。
ユーロスターの終点、サンタ・ルチア駅にたどり着く。

システム、サービス、乗り心地等、日本の新幹線の方が上だと思う。
しかし、ユーロ圏ならこの電車でパスポート無しでどこの国にも行ける、というのは便利だ。


駅から出ると、壮麗なヴェネツィアの街の景色が現れた。
妻のテンションは一気にMAXまで上昇する。

このサンタ・ルチア駅に着いた時に写真を撮り忘れたのが悔しい。
この景色を言葉で表すのは難しいが、本物のディズニー・シー、という感じだ。

水上バス、ヴァポレットの運賃が結構高く、1回で6.5ユーロくらいだっただろうか。
3泊するので、72時間パスを購入する事にする。
33ユーロなので、かなりお買い得だ。



ヴェネツィアで宿泊するホテルは、「スターホテル スプレンディドヴェニス」というところだ。
やはりローマ同様ちょっと高めのホテルだが、物価の関係かUNAホテルより更に高い。

リアルト橋という有名な観光スポットから歩いてすぐのはずだ。
しかし、ヴェネツィアの道は非常に複雑で、地図を見ても正直良く分からない。


とりあえず鉄道の駅、「サンタ・ルチア」の目の前にある水上バスの駅「フェロヴィア」から「リアルト」駅に向かわなければならないのだが、乗り方が良く分からない。


迷っていると、そんな観光客を見かねた親切な日本人が「サン・マルコ行きはこっちだよ!」
と教えてくれたので、出発寸前のヴァポレットに乗る事ができた。

リアルトはサン・マルコ行きの途中にあり、10分くらいで到着。
リアルト橋についてはまた後でゆっくりと触れたい。




人並みをかきわけ、細い道を通り、最後はカンを頼りにホテルに到着。
きれいな店が並ぶ、人通りの多い素晴らしい立地のホテルだ。





この写真の左側がホテルだ。

時間は早いものの、チェックインできるかどうか聞いてみるとOKと。
しかもネット予約の際に、「ハネムーン用の特別サービスはありますか?」とダメ元でリクエストしておいた為か、無料で部屋をアップグレードしてくれる事に。

「カナル・ビューの特別な部屋をご用意しました。」
と言われて楽しみに部屋に上がる。

部屋は狭いものの綺麗でオシャレで素晴らしい。
そして窓からは運河が見える。


…、が、ほんの少しだった!


運河といっても、ヴェネツィアの大抵の運河は小さいのだ。
写真の運河よりも小さいものがたくさんある。

しかも見ようによっては水も緑色だしドブ川に…。

いや、せっかくの旅行でわざわざマイナス面を見つけるのは野暮だ。





この写真はホテルの前の通りだ。

荷物を置いて、早速「世界一美しい広場」と言われるサン・マルコ広場に向かう事にする。



つづく。

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