イタリア旅行記-4

パンテオンに関する記述は少ない。

起源25年、初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近のアグリッパがアウグストゥスを奉る為に建設しようとしたが、市民の反発を恐れて神々を奉る万神殿に変えたとかなんとか。

現在残るパンテオンは、火事で焼失したのを128年に再建したものらしい。
古代の石造りの建築物としては、保存状態が極めて良いらしい。

どちらにしろ、日本はまだ縄文時代で稲作も始まっていないであろう時代に、こんな建造物を作っていたローマはすごいと思う。




と、この建物の前で演奏するストリートミュージシャンが!

一人は黒いアルトサックス、もう一人は何だか良く分からないがスティックでテーブルの上にある本体の弦をたたく楽器だ。

ラジカセでカラオケを流しつつ、どうやらブラックオルフェを演奏しているらしい。
イタリア人らしく、サックスプレイヤーは色目を使いながら情感たっぷりに吹いている。
リードはかなり薄めの音色をしている。

近くには、古代ローマの兵士の格好をした怪しげな人々が。
なにやら観光客と一緒に写真を撮ってぼったくるらしい…。



パンテオンの広場にあるオベリスク。

 
内部の写真も載せておく。





天井には大きな採光穴が開いている。
多少薄暗くはあるが、内部を照らすのは、全て自然光による明りなのだ。
途中でキリスト教の建物に変わったらしく、天使もいたりして不思議な装飾となっている。


さて、そおろそろお腹が空いてきたところだ。

イタリアの生活時間は日本よりも遅いらしく、大抵のレストランの開始時間は12時30分とか13時だったりする。
日本で12時半に人気レストランに行ったら、満員で絶対に入れないだろう。


目指すところは、パンテオンから北西、ナヴォーナ広場のすぐ北あたりにある、Ristorante Tre Archi(リストランテ・トレ・アルキ)だ。

イタリアにはレストランのランクが色々あって、リストランテが最高級、それからトラットリア、オステリア、ピッツェリアなどなど。
ちなみにピザが食べたければピッツェリアに行かなければならない。

とはいうものの、最高級のリストランテでもカジュアルな所もあるし、ピッツェリアといっても高いレストランからテイクアウト中心の所もあり、かならずしもこのカテゴリーには分類できない。


この日に行ったトレ・アルキは、リストランテを冠するも、かなりカジュアルな店だ。
観光客よりも地元の人が愛する店、という感じ。




12時半オープンとネットには載っていたが、少し早く着いてしまい、ドアが少し開いていたのでノックして入り、奥の方に店員が居たので「OK?」と聞くと「OK」と返事が返ってきたので着席。


最初にパン類やお菓子が出てくる。これだけでも美味しい。
そしてトマトソースのスパゲッティ、サーモンのフィットチーネ、白ワイン1/2リットル、水一瓶注文。

これが美味しい!
ここのパスタはアルデンテというわけでなないが、トマトソースにはニンニクも効いているし、サーモンも美味しい。
そして値段も比較的安い。
こういう店ではテーブルチャージもかかるし、基本的に水は4ユーロくらいのミネラルウォーターになるが、全部あわせても30数ユーロくらいだったと思う。

店の場所と評判(ほとんど一つのサイトを参照)は僕が調べたが、日本語のメニューは妻が調べて印刷した。
レストランに行けば何とかなると思っていたが、やはりイタリア語のメニューをみてもさっぱり判らなかったので、日本語メニューはすごく助かった。

パスタはメイン料理のメニューでは無いが、昨日の反省を生かし、大体パスタ1品ずつでお腹いっぱいになるだろうという予測が的中。
しかし、デザートなどはとても入らないくらいの満腹度だ。


ガイドブックには、会計はテーブルでするものと書いてあるが、地元の客さんは奥のレジの方に払いに行ったりしている。結構自由だ。



さて、お腹も満たされたところで、超有名な観光名所の一つ、ナヴォーナ広場へ向かう事にする。
かの有名な4大河の噴水のある広場だ。


続く。

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