宮城小旅行雑奇 2日目-3

さて、どこで何をしようか。

仙台駅を降り、当ても無く駅ビルを彷徨う。
荷物は空きロッカーに入れた。


感想23:手ぶらで歩けるって、なんて世界が軽く感じられることだろう


そうだ、本屋で仙台の観光スポットを立ち読みすれば良いんだ。


感想24:こういう無計画な旅は、フーテンの寅さん気分を味わえて楽しい


仙台観光の本は意外とみつからない。
やはり、ここで仙台の本を買う人など居ないのだろう。
ようやく1冊見つけ出し、拝読する。

なになに、「るーぷる仙台」という観光バスが、主な観光スポットを周っているらしい。
それに乗って、「瑞鳳殿に行くのがお勧めです。」とある。
行き先決定。


感想25:要するに、どこだって良いのだ


西口に行けばよいのか。
さっそくバスに乗り、瑞鳳殿に向かう。
このバス、色は茶系だが、横浜の赤い靴号を連想させる。
運転手はガイドも兼ねていて一生懸命喋るが、あまり聞こえない。

瑞鳳殿とは、伊達政宗と子の忠宗、孫の綱宗の墓所だ。
色彩は派手ではあるが、センスの良さを感じる。
同じような派手な、中国の寺とは大きな違いだ。

敷地内の資料館では、ここの学術調査の記録映像を見る事ができる。
それによると、政宗の身長は159センチメートル。
意外に小柄だ。しかし当時は平均身長も低かったからな。
血液型はB型。


感想26:やはりB型に天才は多いらしい


4時15分のるーぷるバス最終便に間に合うように戻って来る。
このバスは周遊バスなのだが、1方向にしか走っていない。
これから仙台駅に戻るには、結構遠い。
仙台城跡や東北大学も通っている。

途中、友達から電話がかかって来る。
そのせいで、仙台駅だと思ったら全然違うところで下車してしまった。
これが最終便なので、さて困った。

パンフレットで見ると、3駅分くらいなので、適当に歩いて行く事にしよう。
幸い、市営バス仙台行きが結構走っている。
なんとなくそっちの方向に歩いて行けば着くはずだ。


途中アーケード商店街を見つけ、道をそれてそちらを歩き出したが、予定通り仙台駅に到着。
さて、みんなにお土産を買わなければ。
しかし、駅には日持ちのしない牛タン、かまぼこ、萩の月しかない。
場所を変えてみるも、同じ店しか出ていない。


感想27:あんたら、どこ行ってもそれしか売って無いんか!


せんべい、クッキーなど、そういう物を探していたのだが、見つからず無念。
みんな今回お土産無しだ。
と言いつつお土産を買って行った事などほとんど無いんだけどね。


帰りの新幹線までまだ時間がある。
やはり旅の締めくくりにどこかで飲んで行かなければ。
仙台のこの地域にしかない地元の飲み屋に入りたい。
常連さん達と会話できそうな所ならなお良い。

駅周辺を探索。
しかし、チェーン店しか見つからない。
他、デパートなど沢山あるが、なんだか東京と大して変わらない。


感想28:住んでいる人には便利なのだろうが、ガッカリ。やはり仙台色を感じさせるものは牛タン、かまぼこ、萩の月しかないのか…


諦めてチェーン店に入る。
仙台店オリジナルの「牛タン笹かまぼこ」を発見。当然注文する。


感想29:牛タンは何度食べても美味しい。


後は新幹線はやて5号に乗って帰るだけだ。

旅は綿密に計画を練ってするのも良いかもしれないが、思いつきでするのも楽しい。
観光スポットも良いが、できればその地域の人と交わるのが楽しい。
理想はやはり寅さんの旅だが、都市ではまず無理だろうな。
そこら辺の人と気軽に話が出来る環境があれば、日本ももっと良くなるかもしれない。

僕の祖母は超おしゃべりで、誰彼かまわず平気で喋りかけ、地域では名物おばあちゃんとなっている。
今になってそういう祖母に尊敬の念を少し抱く。
ちなみにその祖母もB型である。口は悪いと評判だ。


注意2:B型は口が悪い、というのは大きな誤りである。ただ他の人より自分の思いに正直なだけなのだ


さらば宮城。またその内やって来よう。
ひとり旅も悪くはない。

最後に、石巻で面倒を見てくれた友人R、その妻Yちゃんに改めてお礼を言いたい。
しかしネットが使えないので、彼等がこのブログを目にする事は無いだろう。
だから彼等をネタに使った事は内緒なのだ。

宮城小旅行雑奇全て終了。





あとがき

たった2日間の旅行記を書くのに、こんなに長くなるとは自分でも思いませんでした。
しかしいざ書き始めると、書きたい事が次々と出て来てしまうのです。
この長い旅行記を精読して下さった方々、ありがとうございます。
面白い、という言葉に励まされ、なんとか最後まで書き上げました。
プロの物書きじゃないのに、なんて大げさなんでしょうね。
また機会があればこういうシリーズも書いて見たいと思います。


今回旅を共にした本
すべての経済はバブルに通じる  小幡績著
三四郎  夏目漱石著

コメント

匿名 さんのコメント…
とても充実した旅行だったみたいですね。
楽しく読ませてもらいました。
私の一人旅は、綿密な予定を立てておきながら、結局、行き当たりばったりというパターンです。

昼も夜も牛タンなんて、羨ましい。
私も食べたい・・・。牛タンとビールなんて、最高の組み合わせですね!
匿名 さんのコメント…
楽しい旅だったようですね!
飲み屋に入りたかったなら、アーケード街のわき道を入るとよかったと思います。
仙台の繁華街(飲み屋街)は駅から10分~15分歩いたところにあるのです。

お土産も日持ちしないものばかりで、私も帰るときにいつも困ってます。
ジュニー さんの投稿…
ゆうさんへ

たまには旅をするのは良いですね。
気分転換には最適です。
結局行き当たりばったりなら、綿密な計画を立てるのって…。
全てはアドリブソロに通ずるのです。
特に昼の牛タンを食べれて幸せです。



あびさんへ

そんなところに飲み屋街があったのですか。
知らない人にはわからないですね…。
やっぱりお土産は困りますか。美味しいものばかりなんですけどね…。

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